System Thinkingシステムシンキング
人を責めない改善のアプローチ
「支援活動」については、システムシンキング(ST)の手法が有効です。
STはロジカルシンキングで分解した要素間の影響関係を、時間遅れを考慮して再現(モデル化)する思考法です。
DXの対象は、組織構造 × 業務プロセス × IT × KPI × インセンティブが複雑に絡み合う“相互依存”システムであるため、その挙動の予想は容易ではありません。しかし、これをブラックボックスのまま扱うと忘れた頃に予期せぬ反応が現れます。
簡単な例を見てみましょう。
「ある会社はAさんを将来の幹部候補(コア人材)に指定し、Aさんに重要な仕事を集中させたところ、Aさんはみるみる成長機会を得てスキル・経験を高めていった。会社はAさんに更に期待を寄せるようになったのだが、他のメンバーは成長機会を失い、格差が開いていった。」
Aさんの成長は期待通りですが、他のメンバーが成長していないことに気がつき、その対応をとるまでには相当な時間が経過してしまいます。
OMで検討した主活動が継続的に価値を生み出すには、定量化や因果関係の表現が難しい支援活動についても、システマチックに可視化して関係者で共有する取り組みが必要です。STはそのために最適な手法なのです。